「最近、食事中にむせる」「錠剤が飲み込みにくい」——それは単なる「歳のせい」ではなく、飲み込む力(嚥下機能)の変化のサインです。そして大切なのは、飲み込む力はケアで守り、鍛えることを目指せるということ。嚥下障害を専門にしてきた多摩市の訪問歯科「おうちで歯科」が、嚥下リハビリの基本をやさしく解説します。
飲み込む力が落ちると、何が起きる?
- 食べられるものが減る — 硬いもの・パサつくものを避け、食の楽しみが狭くなっていきます
- 低栄養・体力低下 — 食事量の減少は、気づかないうちに全身の元気を奪います
- 誤嚥性肺炎のリスク — 飲食物や唾液が気管に入りやすくなり、高齢者の死因上位である誤嚥性肺炎につながることがあります
逆にいえば、飲み込む力を守ることは、「口から食べる幸せ」と「肺炎の予防」を同時に守ることなのです。
嚥下リハビリで行うこと
おうちで歯科の嚥下リハビリは、「測って、鍛えて、食事に活かす」の3ステップです。すべてご自宅で、保険診療の範囲内で受けられます。
- ① 評価 — 頸部聴診や嚥下内視鏡検査(VE)で、飲み込みの状態を実際に確認します
- ② 訓練 — お口・舌・のどの体操、発声練習など、その方に合わせたトレーニング。専門の嚥下トレーニングも保険内で提供しています
- ③ 食事への反映 — 安全に食べられる食形態(きざみ・とろみ等)や姿勢をご提案し、ご家族・ケアマネジャーさんと共有します
おうちでできる「お口の体操」
毎日の習慣にしやすい、基本の体操を2つご紹介します。食事の前に行うのがおすすめです。
※むせが強い・繰り返す場合は、自己流で頑張る前に一度ご相談ください。まず状態の評価から始めるのが安全です。
ご家族ができるサポート
- 姿勢を整える — 椅子に深く腰かけ、ややあご引きの姿勢が飲み込みやすい基本形です
- 急がせない — ひと口を小さく、飲み込んでから次のひと口へ。「ゆっくりでいいよ」の一言が何よりのサポートです
- 食事中のテレビ・会話のタイミングに配慮 — 飲み込む瞬間に集中できる環境づくりを
よくあるご質問
Q. 何歳からでも受けられますか?
はい、年齢の上限はありません。今の飲み込む力を評価したうえで、無理のない内容から始めます。
Q. どのくらいで変化がありますか?
個人差がありますが、続けることが何より大切です。定期的に評価しながら、食べる力の維持・改善を目指します。
Q. 食形態(きざみ・とろみ)の相談もできますか?
できます。検査結果をもとにご提案し、ケアマネジャーさん・施設とも共有します。
おうちで歯科は、多摩市鶴牧を拠点に、多摩市全域・日野市・八王子市東部・町田市北部で訪問歯科診療を行っています。「食べることを支える」——それが私たちの合言葉です(042-311-8288)。