「歯医者に連れて行きたいけれど、本人が嫌がる」「口を開けてくれない」「痛いのかどうかも、言ってくれない」——認知症のご家族のお口のことで、こんなお悩みはありませんか。結論からお伝えすると、認知症があっても、歯の治療とお口のケアはできます。鍵になるのは、慣れた場所で・無理のないペースで行うことです。多摩市の訪問歯科「おうちで歯科」が解説します。

認知症の方こそ、お口のケアが大切な理由

  • 痛みを言葉にできないことがある — 「食事量が減った」「怒りっぽくなった」の背景に、実は歯の痛みが隠れていることがあります
  • セルフケアが難しくなる — 歯みがきの手順を忘れたり、磨き残しが増えたりして、むし歯・歯周病が進みやすくなります
  • 誤嚥性肺炎のリスク — お口の汚れは、高齢者の死因上位である誤嚥性肺炎の原因になることが知られています
  • 食べる楽しみを守る — おいしく食べられることは、毎日の穏やかさにつながります

「歯医者を嫌がる」への工夫——訪問歯科だからできること

認知症の方にとって、知らない場所・知らない人・見慣れない器具は、大きな不安のもとです。訪問歯科では、その不安を減らす工夫ができます。

  • 慣れたご自宅で — いつもの椅子やベッドのまま。環境が変わらないだけで、落ち着いて受けられる方が多くいらっしゃいます
  • 同じ顔ぶれ・同じ流れで — 毎回同じスタッフが、同じような時間帯・手順でお伺いし、「顔なじみ」になることから始めます
  • 無理をしない — その日のご機嫌や体調に合わせて、できるところまで。嫌がられたら中断する勇気も、私たちは大切にしています
  • ご家族・介護者の方と一緒に — 安心できる方がそばにいるだけで、表情が変わります

こんなサインがあれば、一度ご相談を

食事の量が減った・時間がかかるようになった(痛みや入れ歯の不調が隠れていることがあります)
口臭が強くなった(磨き残しやお口の乾燥のサイン)
入れ歯を外したがる・失くす(合わなくなっている可能性があります)
口の周りを触られるのを嫌がるようになった頬が腫れている

治療はこう進めます

初回は検診とごあいさつから。お口の状態を確認し、ご家族に治療の選択肢と費用をご説明します。治療を急がず、まず「口を見せてもいい相手」になることを優先する場合もあります。かかりつけ医・ケアマネジャーさんとの情報共有も行いますので、服薬状況やご体調をふまえた安全な診療ができます。

費用は健康保険・介護保険が適用され、交通費はかかりません。

よくあるご質問

Q. 拒否が強い場合はどうなりますか?

無理には行いません。顔なじみになることから段階的に。その日のご様子で中断することもあります。それでいいんです。

Q. 本人が説明を理解できなくても大丈夫?

大丈夫です。ご本人にはやさしく声をかけながら、ご説明と相談はご家族・介護者の方と丁寧に行います。

Q. 入れ歯をすぐ外す・失くしてしまいます。

よくあるお悩みです。外したくなる原因(当たって痛い・緩いなど)の解消と保管の工夫をご一緒に考えます。作り直しも保険でご自宅で可能です。

おうちで歯科は、多摩市鶴牧を拠点に、多摩市全域・日野市八王子市東部町田市北部で訪問歯科診療を行っています。認知症の方の診療経験も豊富です。「まず相談だけ」でも、どうぞお気軽に(042-311-8288)。